RFIDとIoTの関係は?

 IoT(Internet of Things)、最近は日経新聞でこの言葉を見かけない日はないと言っても過言ではない程、いろんな業界、いろんな会社が取り組んだり、研究しているテーマになっています。このサイトのトップページでも、「IoT(Internet of Things) の推進に欠かせないRFIDカード、各種形状・材質のRFIDタグ等」と謳っています。


 でも、IoTといえば、モノ(機械、家電、自動車・・・)が直接インターネットに繋がって機能や付加価値を生み出すことを言うわけで、RFID製品の場合、それ自体はインターネットに繋がってないから関係ないんじゃないの? と思われる向きもあろうかと存じます。今日は、そんな疑問にお答えしたいと思います。


 先週渋谷ヒカリエで、FeliCa Connect 2015という展示会があって、自分も行ってきました。組込みOSとして有名なトロンの開発の第一人者、坂村健東大大学院教授の基調講演を聴いたのですが、FeliCaチップのIDm(チップ内に書き込まれたチップ毎にユニークな識別番号)だけを受け取って、あとは全部インターネット上に置いたクラウドで処理する、そうやってIoTを推進するためのプラットホームづくりを官民でやっていくというプロジェクトをぶち上げておられました。


 FeliCaチップは、内部に複数のアプリが入れられて、いろんなことが出来るのが売りなのですが、そういうものに頼らず、"IDmだけを受け取って、必要な処理は全部クラウドでやってしまう"のが、この構想の肝です。チップが持つユニークな識別番号だけがあればよい、ということならば、FeliCaに限らず、多様なRFID製品が対象となり得ます。上記のプラットホームが普及しなくても、同じ考え方でIoTは推進できます。RFIDタグを付けたモノはすべてIoTに繋がります。


 ネットに繋がる身近なデバイスとしてのスマホ。スマホへの入力は、画面へのタッチ、マイクへの音声、カメラへの画像映像、ブルートゥースやライン接続の他に、NFCがあります。NFCに対応したRFIDカードなり、タグなりのユニークIDをスマホで読み取る、それをクラウドに送って処理すれば、もうIoTの世界です。


 RFIDチップの埋め込まれた商品をスマホにかざすだけで、そのユニークIDに紐付いた製品シリアルナンバーが自動的に入力され、ユーザー登録が始められる、修理やメンテナンスを依頼したい場合も、商品をスマホにかざせば、購入年月日や過去の修理履歴などが出て来る、チップの入った会員カードをスマホにかざすだけで、会員専用サイトにログオンでき、ポイント残高が分かる、セキュリティや本人確認が気になる場合は、パスワード認証等と組み合わせればよいでしょう。ずっとアフターケアするのが売りの高級ブランド品などは、RFIDチップ入りが当たり前になるかもしれません。


 そんな「必要な処理は全部クラウドでやってしまう」IoTの世界がもう既に到来している今、その推進に欠かせないのがRFIDであると申し上げている訳です。