敗戦から70年、節目の終戦記念日

 1945年8月15日玉音放送が流れてから70年、節目の終戦記念日を迎えました。


 安保法案についての議論喧しい昨今、ふとJINCO UNIVERSALの林董事長との数年前のやりとりを思い出しました。


 林: 「第三次世界大戦を始める国はどこだと思うか?」

 岸本:「うーん、どこだろう?」

 林: 「日本だよ」


 一般に台湾の人は中国大陸が嫌いで、日本に対してはビジネスライクながら、割と好意的な態度なので、こうはっきり言われたのはショックでした。いまだに戦前の軍国イメージが抜けないのか、と愕然としました。


 今の日本には帝国主義的な膨張を求めるインセンティブはないでしょう。ならば、日本が自ら戦争を仕掛ける可能性があるとしたら、それは何だろう? 私が思いついたのは「忍耐からの逃避」です。


 中国の脅威、ならず者国家北朝鮮、領土問題がくすぶるロシア・韓国、日本の周辺はプレッシャーだらけです。じっと耐えて外交的に打開を図っていくべきところですが、その忍耐に耐えられない、取り囲む敵がブラフで拳を見せてきたら、忍耐し続けることから逃避して、思わず自分から先に殴りかかってしまう、そんな可能性があるのではないでしょうか。


 日本の領域(領海/領空/領土)に、もしも他国が攻めてきたとしたら、それには個別的自衛権で対応出来ます。日米安保条約、周辺事態法、ガイドライン(日米防衛協力のための指針)等に従って、自衛隊と米軍は共同で対処することができます。いくら中国や北朝鮮が脅威だといっても、それらの攻撃から日本を守るのが目的であれば、個別的自衛権で十分なのです。


 でも、脅威のプレッシャーに耐え続けることから逃避して、先に敵に殴りかかりたいとなったら、集団的自衛権が必要です。ヨーロッパが主戦場であった第一次世界大戦で、日本軍が主戦場から遠く離れた中国山東省に攻め込んだのは、日英同盟に基づく集団的自衛権の行使でした。集団的自衛権が使えると、戦争を仕掛けることが容易になります。安保法案の審議で、政府の説明は先制攻撃を行う可能性を否定していません。


 安倍総理が遮二無二安保法案の成立を急ぐ理由は、周辺国のプレッシャーへの忍耐からの逃避でしょうか、それとも、日米安保条約があっても、もうそれだけでは守ってやらないぞ、という米国からの恫喝でしょうか。


 林さんの予言が当たらないことを祈りたいと思います。

 



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