中国茶の勉強会

 連休の一日、中国茶の勉強会に行ってきました。

 2時間で、講師のお話を聞き、4種類の茶葉、清茶、凍頂烏龍茶、鐵観音茶、東方美人茶を試飲し、感想をフォームに記入してみたりと、ゆったり茶に親しむと言うよりは、慌ただしく駆け足で勉強しました。

 

 お茶の基本はサイエンスだそうで、同じお茶の木の葉を使っても、どれだけ発酵させるかで、発酵度0の緑茶から発酵度100の紅茶まで、いろんな種類の茶葉が作れるというのです。ちなみに上記の4種類の発酵度(緑茶をゼロとし、紅茶を100とした場合の発酵度合)は、順に15、30、40,70となります。

 

 最近、TVのCMで脚本家の三谷幸喜さんが日本のお茶の葉でつくった烏龍茶を宣伝しているのをよく見かけますが、まさに三谷さんの台詞通りで、緑茶用に栽培されている日本のお茶の葉でも発酵させれば烏龍茶になるわけです。

 

 お茶のルーツは中国雲南省のシーサンパンナ(西双版納)で、熱帯高地に茶の原木はありました。大きな樹木で、葉っぱ一枚一枚も大きい、それが、温帯低地で栽培される日本では低木で葉っぱも小さくなっています。そのため、お茶の三大成分であるカフェイン、ポリフェノール(カテキン)、アミノ酸(旨み成分)の含有量も違ってくるそうで、大木大葉だとカフェインとポリフェノールが多く含まれ、低木小葉だとアミノ酸が多くなります。カフェインやポリフェノールは高温で抽出しやすく、アミノ酸はより低い温度で抽出しやすくなります。だから、お茶を入れるとき、紅茶や烏龍茶は90~100℃の高温で淹れ、旨みを味わう緑茶(日本茶)は70~80℃の少し低い温度で淹れます。つまり、日本で採れる茶葉は緑茶向きということですね。

 

 だから、三谷さんの宣伝しているPETボトルのウーロン茶は、あまりウーロン茶向きではない日本のお茶の葉を使いつつも、発酵・製法の工夫でおいしく仕上げているのでしょう。日本産は安心という神話がありますから、日本のお茶の葉を使うウーロン茶商品ももっと前からいろいろ出ていてもおかしくない気がしますが、これまであまり目に付かなかったのは、そういった技術上の工夫が難しかったのかもしれませんね。

 

 講師の先生いわく、静岡茶と銘打って販売されている茶葉は静岡県のお茶の生産量の1.5倍あるそうです。日本のお茶の生産量は年間10万トン、そのうち、日本で採れるお茶は8万トン、2万トンは輸入です。でも、静岡で加工されてしまえば、輸入品も静岡茶ということになるのだとか。日本産神話も実はいい加減だったりします。世界のどこで作られようと、いいものはいいし、悪いものはわるい、それを買い手が見極めることが重要になってきていると思います。買い手はたいへんですね。買い手がいいものを見極めるお手伝いをするのも、私どもの仕事かな、なんてことをふと考えました。


 

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