指紋によってユーザーを認証するスマートカードです。
事前登録したユーザーのみに排他的アクセスを許可します。これにより、従来の暗証番号などの認証方法と比較して高レベルのセキュリティを確保することができます。
- 指紋認証システム ⇒ カード上
- 指紋抽出位置 ⇒ カード内
- 指紋認証の場所 ⇒ カード内
- プライバシー保護 ⇒ ユーザーの裁量次第
パラメーター |
単位 |
標準値 |
センサーエリア |
pixel |
160 x 160 |
mm |
8 x 8 |
|
センサーピクセルサイズ |
um |
50 x 50 |
解像度 |
DPI |
508 |
ADCピクセル解像度 |
bits |
8 |
FRR |
|
2% |
FAR |
|
1/10000 |
ESD |
KV |
+/- 8 (Contact mode) |
非接触IC |
NXP MF1S50 |
|
周波数 |
MHz |
13.56 |
EEPROM |
Byte |
1K |
伝送レート |
BPS |
106K |
指紋認証をトリガーにして、カードの用途や種類に応じて、NFCチップの起動、ブルートゥース通信の開始、E-Paperディスプレイの表示切り替え等を行うことができます。例えば、非接触ICカードを用いた入退室システムであれば、カードを指紋認証カードに交換することで、生体認証機能を付加して、セキュリティ強度をアップすることが可能となります。
バッテリーレスタイプの指紋認証カード(指紋認証で非接触ICを起動するカード)は省電力タイプへの改良を進めており、2020年発売のバージョン2では世界的に普及している大半の機種のカードリーダーで使用することが可能になりました。尚、パルス出力タイプのカードリーダーや非接触IC検出後に出力アップするタイプのカードリーダーには対応しておりません。
2017年5月東京ビッグサイトで開催の情報セキュリティEXPO【春】にて、指紋認証カードの新製品を発表しました。指紋認証によってブルートゥース通信を開始するもので、相手側デバイスと双方向で複数回のブルートゥース通信が可能になります。なお、ブルートゥース規格Ver.4.1以上のBLE(Bluetooth Low Energy)に対応しております。
2017年5月東京ビッグサイトで開催の情報セキュリティEXPO【春】にて、バッテリーレスの指紋認証カード新製品の実演を行いました。これはカード内に二次電池を内蔵するのではなく、使用時に相手側の非接触式カードリーダーからの電波を受けて電磁誘導でのパワー供給を行い、指紋認証回路を駆動するものです。現状では、相手側機器がスマホ等パワーの弱いものでは対応出来ませんが、一定の出力のあるカードリーダーであれば、カードを起動することができます。
ユーザーの使い勝手としても、都度電源ボタンを押す必要が無く、指紋を登録した指を指紋センサーに当てた状態でカードをカードリーダーにかざしてやるだけなので、便利です。
2015年11月フランス・パリで開催のCARTES展示会にて、指紋認証カードの新製品を発表しました。
大きさはもちろんクレジットカードサイズで、厚みも遂にクレジットカードの国際規格をクリア、初期指紋登録も、別途指紋センサーデバイスやPCの専用ソフトを用意しなくても、カードだけで完結するかたちで指紋を登録することが出来るようになりました。
今回用意したサンプルには、指紋認証の結果がOKであれば、NFCのICチップをアクティベイトし、スマートホン等他のNFC端末とコミュニケートできるようにする機能を持たせて、デモンストレーションを行いました。
デモの動画をご覧下さい。
尚、現在JINCOで対応しているNFCチップには、Mifare Classic S50, Mifare DESFire EV1 D41, FeliCa Standard SA01, FeliCa Lite-Sなどがございます。
セキュリティ上のニーズから、正しく個人を認証すること、本人確認の重要性がますます高まって来ています。
そして、正しく個人認証を行う手段として、生体認証がクローズアップされています。
JINCO UNIVERSALでは、指紋認証センサーの開発メーカーと協力して、指紋認証デバイスのカード化を進めてきました。
2012年春のCARTES香港(カード分野の世界的展示会)では、3mm厚のプロトタイプカードを使って、指紋認証のデモを実施しました。
当時の指紋センサーとそのフレームでは、構造上必要な強度を確保するために、どうしてもセンサー部分の厚みを大きくせざるを得ませんでした。
その後、センサーのフレーム部分に独自設計の構造を採用し(特許出願中)、強度を保ちながらカードの厚みを大幅に薄くすることに成功しました。
カードリーダーとの情報のやりとりについては、まず接触型で開発を進め、その次には非接触方式でやりとりできるタイプを開発しました(上記☆ 新商品が出ました ご参照)。利用者は、予め指紋情報を登録した指を指紋センサーに当て、認証がなされたら、カードをNFCリーダーにかざすだけでよいので、非常に使い勝手がよくなります。
JINCOの指紋認証カードは、クレジットカードサイズに、指紋センサーと認証の仕組みを組み込んで、カード内だけで指紋認証の合否判定を行い、接触型ICの場合は、そのOK or NGの結果をリーダーに返してやる、非接触型ICの場合は、指紋認証がOKであればICを起動する、ブルートゥースの場合も、指紋認証がOKであればブルートゥース通信を開始するといったかたちで、指紋認証をトリガーにアクションを起こす仕組みのカードとなっています。
カード内で指紋登録(指5本まで登録可能)から指紋での生体認証、登録済み指紋の削除までの指紋認証プロセスが完結します。指紋情報の管理は、カードを使用する本人に委ねられ、カード外に情報を持ち出す必要がありませんので、お客様にとっては”機微な個人情報”をサーバー等で管理する手間やコストが不要となります。
JINCO Japan株式会社
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